大和には豚骨ラーメンと煮干しラーメンの最高峰とも言える店がある。
業界最高権威でもあるTRYラーメン大賞を3連覇したどっ豚骨がウリの「うまいヨゆうちゃんらーめん」と、食べログTOP5000にも選出されている煮干しの旨みたっぷりな「猫トラ亭」だ。
この2つが徒歩数分の距離に並んでいるのだからラーメン好きはハシゴしてしまうのも無理ない。
筆者はラーメンハシゴなんてしたら痛風に加速がかかってしまうので仕方なく別日に行くことに。
濃厚などっ豚骨を味わいたい!
筆者は生粋の家系ラーメン好きだ。
あのバチンとくる豚骨スープ、そこから発掘される短めの中太麺。風味の強い海苔をスープに浸し、ご飯を巻いて食うのも良い。スモーキーなチャーシューも大好きだ。ちなみに筆者はほうれん草から頂く。
博多ラーメンなどの豚骨ラーメンとは違った美味しさがある。中毒性なんてフレーズは安っぽいが、世に数々のラーメン中毒者を生み出したと言えるだろう。
これだけ豚骨がうまいのならば、限りなく濃厚な豚骨スープを味わってみたくなる。あまりやりすぎると獣臭さが拭えなくなり、骨をミキサーにかけたようなザラザラが舌に残り味を損ねる。
しかし、このジレンマを全て解決したラーメンが大和にあるのだ。
どっ濃厚の豚骨ラーメンは大和に!
先述した通り、ラーメン界の最高権威であるTRYラーメン大賞を見事3連覇。豚骨ラーメンを語る上で外せないのが大和に店を構える「うまいヨゆうちゃんラーメン」
数々のラーメン通の舌を唸らせ、名誉ある賞を獲得し、カップラーメンにまでなったラーメンを是非この舌で味わいたく思い大和まで足を運ぶことに。
相鉄線大和駅から徒歩12分ほど。やや遠い距離ではあるが、ラーメンを食べるためならなんてことはない。
ついに対面!うまいヨゆうちゃんラーメン
憧れのどっ豚骨♡とついに対面だ。
▲ラーメン味玉トッピング¥1,000
この上ないビジュアルだ。まさにどっ豚骨。このクリーミーかつ茶色いスープこそ求めていたものだ。
デフォルトのトッピングはチャーシューが2枚にネギ、海苔、ほうれん草、キクラゲ。トッピング一つ一つの量が多いのも嬉しい。
スープは臭みが全くなく、超濃厚なのにザラザラとした舌触りもなく飲みやすい。従来のとんこつラーメンのようなクリーミーさやスモーク感はないものの、豚骨のパンチが最大限生かされたスープで無心になって飲んでしまう。
麺はやや細め。デフォルトで硬めに茹でられたストレート麺は濃厚スープを纏っており、ズズッと啜れる。心地が良い。
この家系ラーメンでもない、九州の豚骨ラーメンでもないどっ豚骨ラーメンが独自のジャンルを生み出しているように感じる。
煮干しの旨みをたっぷり味わいたい!
濃厚な豚骨ラーメンを味わった後にはあっさりとしたラーメンで締めたくなる。何を言っているかわからないと思うが、ラーメン好きは食べる順番さえ気をつければ軽く2.3杯は食べれるのだ。
しかしそんな生活ばかりしていたら24歳で見事痛風&肥満体型になったので別日に。せっかくうまいヨゆうちゃんラーメンから徒歩数分の距離にうまい煮干しラーメンの店があると言うのに…
ラーメンが食べられない身体になる前に制限をかけなければならない…
麺のマークが見えたら迷わず進め
このマークが見えたら迷っている暇はない。何かこの”麺”という漢字には不思議な引力があり、1度目に止まると最後。啜って腹が満たされるまで脳のCPUが機能しなくなる。
ほとんどの人は左上に看板と同じサイズの「消火栓」があることに気づかないだろう。人生、麺目掛けて突き進めば満足する。
ガッツリあっさり猫トラ亭
麺目掛けて突き進むとラーメン屋に辿り着く。よく出来た世の中だ。美味しく食べること以外何も考えなくてよい。
にしても、好立地とは言えないこの土地に2店舗もラーメン界を代表する店舗が並んでいるとは。この地域の人たちは過酷な状況に置かれているものだ。
通常、人はラーメンを食べる選択肢を選びラーメン屋に足を運ぶはずだが、こうなってくるとラーメンを食べない選択肢を取らなければならない。不健康まっしぐらだ…
肉の絨毯、いざ着丼!
▲煮干しらぁめん全部のせ¥1,250
あっさりとした煮干しラーメンとは思えないほどのインパクト。
まずはチャーシューのカーテンから溢れているスープの上澄をいただく。
塩味加減、口当たり、スープの温度、鼻から抜ける煮干しの香り。素晴らしすぎる。
トッピングのメンマは1つで口の中がいっぱいになってしまうほど大きくカットされているが、柔らかく食べやすい。チャーシューも肉感が残りつつもラーメン全体のバランスを崩すことはない。
麺は細麺ストレート。煮干しスープをしっかりと纏っており、それでいてポキッとした食感と小麦感もしっかり楽しめる。
ここまでしっかりとスープを纏うストレート麺も初めてかも知れない。
食べ終わってから余韻に浸れる食事の幸福感はたまらない。
食べて楽しみ、写真を見返して楽しみ、また行こうと思い日々を頑張れる。
決して生き尽くすことのできない日本の飲食店。この人生で少しでも多く楽しみたいものだ。
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